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​研究紹介

都市化と生物多様性の関係の解明
現在、都市の面積や人口はかつてない勢いで増加しており、2050年には世界人口の約7割に相当する63億人が都市に居住することが予想されています。都市は政治・経済・文化の中心地であり、我々人間社会の発展に大きく寄与してきたことは疑いの余地がありません。しかしその一方で、こうした急速な都市開発の進行は、陸域の生物多様性の衰退という新たな課題を生み出しました。実際に、都市は低標高で肥沃な(潜在的に生物多様性が豊かな)地域に集中して造られるため、野生生物の生息地とのバッティングが指摘されています。このことから、今後の都市計画ではいかに生物多様性に対する負荷を低減させるかが重要な課題となっています。

 私たちの研究室では、景観生態学的手法を用いて、都市化が生物多様性に与える影響を解明しています。具体的には、植物類、昆虫類、鳥類など様々な生物分類群を対象とした基礎生態学的な研究を進めると共に、生物多様性に対する負荷を最小限に抑えた土地利用戦略の検討等の応用的研究を行っています。

 
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