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研究紹介
リン資源保全型作物の開発
-環境保全型農業の実現に向けて-
農業ではリン肥料が大量に使用されており、農地から排出される余剰のリンは水域の富栄養化の原因となります。また一方で、リン肥料の原料となるリン鉱石は枯渇が危ぶまれており、リン資源を有効活用する作物生産は21世紀の持続的農業生産実現のための最重要課題の一つです。
作物のリン吸収・蓄積・転流を制御し、最小限に吸収したリンを最大限に利用して成長を確保し、収穫に無駄なくつなげることができれば、
過剰なリン肥料投与を抑制することができます。
このようなリン資源保全型作物の作出により減リン肥栽培が実現すれば、田畑から流出するリンが減少し、湖沼の富栄養化防止、水系生態系の回復に役立つとともに、土壌微生物をも含めた耕地の生物多様性の回復につながる可能性があり、その波及効果は計り知れません。
我々は、リン資源保全型作物を作出するために必要な植物の機能を明らかにするとともに、遺伝資源を探索し、有用遺伝子を同定する研究を進めています。
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